シロアリ対策はすべきか?

     大手ハウスメーカーのシロアリ対策、実際どうなの?

       有限会社天野事務所 天野 智さんのblog より
         http://kkskborate.blogspot.jp/

 

 冒頭タイトルの質問への答えですが、業界の人間から率直に言って、

 ハウスメーカーの防蟻は期待しないほうが良いです!

 いやもちろんチャンとやってくれますよ。オレンジ色や緑色や青色の

 色鮮やかな薬剤を原発処理ではないですが防護服と防護マスクに身を

 包んだ多くはしろあり対策協会会員の古参業者さんがぺろっと塗って

 くれます。見学してみたいと言っても嫌がられること請け合い?です。

 

 だって棟梁や大工さん監督さんも嫌がりますから。私だって嫌だ。

 笑、お断りしておきますが、一番気をつけないとならないのは施工者です。

 毎日毎日やってるわけですから。それが嫌で体壊してからひば油とか

 しこしこ塗ってる方もいます(ひば油が何故ダメかは別の機会に)

 

 こうなると5年か10年経ったらハイ再施工が必要ですよと。

 シロアリがいてもいなくてもシロアリ業者さんの方から寄ってこられます

 でも再施工って、床下だけです。壁の中とかどうなっちゃってるのか。

 そもそも農薬ってポストハーベスト問題あるから1年以上効かない…?

 

 さて閑話休題。一条工務店さん、今は亡き?Q値1.0を切る高性能住宅で

 大手ハウスメーカーの中では、「家は性能」と大々的に謳っております。

 私も一条ルールだの、やや無駄な全館床暖房とかさておいても、悪くは

 ないかなと思います。

 鵜野日出男サンが褒めるのもうなずけなくもない。

 

 三◯ホームさんもスミ△さんも皆んな一条に食われたから、業界揃って

 一条憎しで、地域工務店さんは工務店さんで、競合ベンチマークとして

 低価格の雄?タマホームさんと並び、やはり意識される機会が多いです。

 要はあそこはダメだとおっしゃる方が、ごまんといるということですね。

   で、結論から申しますと。まあまあというところです。60点か70点。

 

 一条さんは構造材に緑色の柱を売りにしています。ACQ、酸化銅系の

 加圧注入処理材です。工場で処理された木材が現場に届きます。

 Facebookにはちょくちょく書いてますし、FBのNoteにもまとめましたが

 これで大丈夫とは謳いにくいです。端的に言うと、ちょっと古いんです。

 

 銅の業者さんはCCAの有毒性で叩かれたのを懲りずに改良改良を重ね

 金属腐食性が少しでも低いものをと追求されていますが

 「金属腐食性は、あります。」

 今の木造住宅に金物は抜きに語れませんからこのリスクは少し怖いです。

 

 さらに加圧処理材はどうしても現場で大工さんにカットされてますから。

 木口(カットした切断面)は真っ白けのけ、です。現場でも実際見ます。

 玄関周りなど、多いですね。写真もあったはずなので、また機会あれば。

 

 アメリカでもイエシロアリが猛威をふるい防腐防蟻対策が最も進んでいる

 ハワイ州でも銅系は使われません。ハワイは全構造材処理がマストですが、

 ほぼホウ酸処理一択です。環境リスク・食害リスクの両面からだそうです。

 

 北欧、寒くてシロアリが生息しないのに、スウェーデンが誇る名門企業の

 ガデリウス・インダストリーさんの高性能木製サッシ枠にはホウ酸処理が。

 これは防腐・防カビ・防虫・難燃性能を確保するためです。

 

 さて、高断熱高気密住宅、スウェーデンハウス

 

 ここんちの構造材はスウェーデン本国から輸入されてますがホウ酸処理が

 ちゃんとされているそうです。確か三菱地所の合弁だった気がしますが、

 日本ではしなくても向こうでは世界でも常識なのでやっているわけです。

 

 で、SWHさんの柱全部が輸入材かどうかわかりません。土台、大引、柱、

 間柱、構造用合板、などなど構造材はたくさんありますから。

 気になる方は確認されてみてください。サッシはガデリウスのOEMのはず。

 

 ただ、残念なことに、1m処理に合成殺虫剤、要は農薬由来の薬剤、しかも

 悪名高きネオニコチノイド系をわざわざ日本でやっちゃってるみたいです。

 これは施主さんのブログ情報です。長期優良とか認定のためなんでしょうが。

 

 というわけで劣化対策を業とする防腐・防蟻業者としては、それも腐朽菌や

 アメリカカンザイシロアリのような飛来する外来種への対策を行ったうえで、

 長期に亘り真に優良な住宅を得るためには、全構造材にホウ酸処理するしか

 現状ありませんねと。もう散々いろんな薬剤も使われてきて問題にもなって、

 害虫側にも耐性がついてイタチごっこ(ホウ酸は耐性つきません。)

 

 もう行きつくとこまで行き着いて、ホウ酸で一件落着してるのが世界中の状況。

 オーストラリアやニュージーランドなら80年ぐらい前、ハワイなら30年ぐらい

 日本はそれだけ遅れている、新築の木部に世界ではやっちゃいけない農薬系の

 駆除剤を撒いて防蟻と称している異常なガラパゴスな国なわけです。

 (さらにネオニコチノイド農薬の使用基準を緩和しようと狂った動きも。)

  で、結論。

 

 一条の防腐防蟻はまあまあ。処理方法はもとより、全構造まで処理は

 結局されていないから、我々劣化対策屋さん的にはいずれにしても不十分。

 

 一方、SWHさんはひょっとしてホウ酸全構造材処理が実現している可能性が。

 でも濃度だとか処理方法とか詳細は分かりません。現場カットの木口も怖い。

  というわけで、高濃度でたっぷりと全構造材現場処理が可能なボロンdeガードが

 オススメです。

 ハウスメーカーさんにやりたい!っと言っても入れてくれるかは

 わかりませんが。我々が良くても先方サイドが問題の可能性大です。

 認定だとか全部取っちゃってますからねそれで。

 

 ちなみに我々の全構造材処理の設計価格だいたい坪@1万円です。施工床面積。

 高いか安いかどうぞご自身でご判断ください。1mなら勿論もっと安いですよ。

 

 私のお客様でも、新築時に無処理で何もしないで、引渡し直後にホウ酸処理を

 やってくれという豪気な方もおられます。ダスティングという本部実用新案の

 独自技術ですが。有り難いお話です。しょうもない処理ならしないほうがまし。

 これはそのお客様も私自身も本音です。すぐ効かなくなるのに空気を汚すだけ。

 

 「家つくり」くらい

誤解に満ちたものはない。

欠陥住宅を作った、業者の 大きな広告

 寿命の短い日本の家

住宅業界はレベルが高い

と錯覚されていますが、

実際は、国際的にレベルの低い監督官庁と、住宅業界、まったく批判能力のないマスコミ。

知識の浅い施主が、住宅の寿命を短くしています。

 

短寿命、体に悪い日本の建材は輸出されていません。

 

日本は世界から見て「ものづくり先進国」「超一流の工業国」というイメージがありますが、しかし、家に限っては全く逆、日本の工業製品の中でほぼ唯一といっていいほど、レベルの低い状態が続いています。